1957年2月生まれ

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感謝しようよ。

4月28日(金) 夜

警察署から出てきた旦那は、怒っていた。
なんで、旦那を怒らすかなぁ?
旦那、こんな怒ってるって・・・
警察の人、よほど ひどいことしたんちゃうん?

警察署から出た私は
あまりにも怒ってる旦那に聞いた。


「どうしたん?」

「えげつないとこやの!警察って!」

「どうしたん?」

「あいつら、鬼や!いや!悪魔や!」
(旦那にとっては、鬼より悪魔のほうがひどいのね)

「どうしたん?」

「えげつない、やつらやぞ!
 おら、警察ってもっとマシかと思ってたわ。
 なんちゅうヤツらや!!ここまで、ひどいとはな!」

「そうなん?ま、お茶でも飲もうか」


旦那は免許証も、携帯もまだ返してもらっておらず・・・
私の運転で、喫茶店に入りました。


「お疲れ様でした。よかったね~ お腹、すいてないの?」

「うん、夕食出たから食べた」

「そうなん?」

「うん、急に釈放って言われて おらもびっくりして
 晩ご飯は用意してるから食べていってって言われて」

「そうなん。で、警察がどうしたん?」

「おそろしいとこやぞ、警察って!」

「うん」

「おら、もう釈放ってことは無罪なんよ」

「うん」

「それやのに、最後にここにサインしてくれって言うて
 それを読んだら・・・
 私は、ひき逃げをしました。って書いてるんやぞ!」

「へ~~」

「とにかく、自分らのメンツだけよ!
 新聞にも、おらのこと載ったから
 もう、おらを犯人にしたくてしたくて仕方ないんよ。
 自分らのメンツのためだけや」

「へ~~ ま、そんなとこでしょうね・・・」

「えぐいえぐい!!おら新聞にも色々と書かれて
 こっちが訴えたいくらいや」

「そうなん?でさ~~ 相手の人ってどんな人やったん?
 〇か?×か?って聞いたとき×って言ってたけど
 どういう意味やったん?当たりや?」

「ちがうんよ、そいつねー
 ガードレールに足かけて おらの車めがけて
 飛び込んで来てるんよ!!」

「え?ガードレールに足かけて?」

「そうよ!おら、聞いたよ。ドライブレコーダー見せられたとき
 この人、自殺願望あったの?って聞いたよ」

「へ~~」

「でね、そら あの映像をみせられたら
 おらかて、人って認識してたやろって思われても
 仕方ないと思うわ」

「うん」

「そやけど、その映像は その人をピンポイントで映し出して
 見えるようにしてるんよ。で、町のカメラは
 すごい明るいから、その人 見えるよ。
 そやけど、おらのタクシーのカメラでは
 その人は、認識でけへんのよ。
 町のカメラでは、遠くからガードレールに足かけて
 おらのタクシーめがけてダイブしてるんよ。
 おらの目に入ったのは何かの物体が横切った?
 そんな感じでしか目に入ってないんよ。
 弁護士さんも、言ってくれたよ。
 これ、よく避けましたね。僕やったら死なせてますわ。って。
 そやから、人間と思ってないから
 ブレーキもかけてないし、かけてないっていうか
 かける間もなく、何かの物体が飛んできたんよ。
 そやから、おらは わぁ!犬?なんな、あいつは!
 そんな言葉も出たと思ってるよ。
 第一、逃げてもわかるに決まってるし
 おらの車には、傷がないんよ。
 毎日、仕事が終わったら洗車して傷がないか見るんよ。
 そのときに、何もないから家に帰ってるのに。
 大体、肋骨もおらの車に当たって折ったんじゃなくて
 自分が勝手に飛んで、地面で打ったとしか思えないんよ。
 車に、傷がないんやもん。
 そやけど、おらのタクシーってわかって調べたら
 小さな傷があったんやけど、そんなん小さな傷よ。
 検察庁まで行って来て、おらの言うことがちゃんと
 認められて、釈放ってなってんのに!!
 下っ端の警察のやつらが、まだ おらをおとしめようと
 ひき逃げしました。って紙にサインせ~って言うんやぞ。
 おらのことをちょっとしか知らん人間からは
 おらは、人をひき逃げしたってレッテル貼られて・・・
 近所からも、そう思われて・・・
 新聞にお詫びの記事、載せてほしいんよ!!!
 あのドライブレコーダーをみんなに見てほしいんよ!!!
 あんなん、自殺やぞ。さけられへんぞ。
 薬でも、やってるんちゃうんかと思う行為やぞ。
 弁護士さんに教えてもらったから
 色んなものにサインしなかったけど
 おら日本の警察が、ここまで腐ってると思ってないから
 最初のほうの書類には、すぐサインしたんよ。
 それを、なぜ?って聞かれたけど
 おらは、ちゃんと答えたよ。
 タクシーにドライブレレコーダーがついてたから
 これ、まだ よかったけど これが自分の車で
 あんなことなったら、なんぼ言うても
 絶対に信じてもらわれへんわ。
 冤罪って、こうやって・・・あるんやなぁ~って思ったわ。
 ま、おらの確認しなかった甘さが招いたことやけどね」

「うん」


私も、旦那をこんなに苦しめた警察の人に腹が立ちました。
もちろん、警察の中にもいい人もいるでしょうし・・・
旦那が、悪いんでしょうが・・・


「私らは、あんたをひき逃げ犯と思ってるよ。
 だから、供述書に ひき逃げしましたって書いてるよ」

そう言われたそうです。

「これは、僕の供述書ですよね?
 僕の言ったことを書くんじゃないん?
 サインできませんよ。弁護士さんに聞いてみます」

警察の人って・・・弁護士さんに弱いらしい。
そう、旦那が言うと・・・

ムニャムニャと・・・口ごもって書き直してくれたらしい。



この日の夜は、旦那も息子も 訴えると騒いでいたけど
私は、旦那が元気で帰ってきてくれたことだけで
もういい、って思いました。
これ以上は、望めません。
そもそも、確認を怠った旦那が悪いと思います。
反省をすればいいと思います。
自分の甘さが招いた事故です。

けど・・・
旦那が帰ってきてくれてよかった(^^)
ただ・・・起訴されるかもしれない不安と
免許取り消しになるかも知れない不安は
ずぅ~~~んと、心にのしかかってるけど
ま、いいよね・・・免許取り消しになっても・・・仕方ない。
何をしても食べていけるよね・・・



少し、落ち着いた旦那は・・・
ある銀行のキャッシュカードを私に渡しました。


「どうしたん?」

「これから、どうなるか わからへん。
 これ、ちょっとやけど使ってくれ」

「いらんよ~~~!! あるってば!!(ないけど)
 まっこと、なくなったら言うから!」

「いや!これは、おまえが使ってくれ。
 おらは、小遣いもいらん」

「なんでよ~~ そんなこと 思わんでいいから」

「苦労、かけたの・・・すまんかった」

「なんでやねん!
 あんたはな、これで私に借りができたとか思って
 ほんで、言いたいことも言えなくなるような人には
 ならんとってや!! あんただけの事故ちゃうで。
 私ら夫婦の事故や」

「おまえ・・・絶対にやらしいこと言わないのはわかってたけど
 おらが思ったとおりの人やったわ」

「ん?」

「まず、最初に おらの体を心配してくれて
 それから、仕事なんか なくなってもいけるで!って
 そう、言ってくれて・・・
 同室の人には嫁さんは怒るで~~って言われてたけど
 おまえは、怒るような人じゃないのわかってたし
 初めての面会の後、同室の人が
 嫁さん、怒ってたやろ?って聞いてきたけど
 あんまり、めでたいこと言えないから
 いや・・・怒ってなかったよ。って言ったら
 え?あら?って言ってたわ」

「え、え~ 普通は、こんなときに怒らないって」

「みな、怒るらしいぞ」

「ふ~~ん・・・そうなん?」 

「おらは、おまえに感謝しかない」

「そうなん・・・」

「おらは、こんな毎日の生活が当たり前と思ってた。
 ごはん食べるの、当たり前。
 お風呂入るの、当たり前。
 仕事するの、当たり前。
 テレビ観るの、当たり前。
 お菓子食べるの、当たり前。
 おらは、こんな日常の何でもないことが・・・
 すべて、当たり前と思ってた。
 けど・・・あんなところに入って自由うばわれて
 おら、わかった。普段の何気ないことが
 こんな、大切なことやったって・・・
 おまえの大切さも痛いほどわかった」

「あんた・・・普段から感謝して生きてきてなかったん?」

「うん、おら なんでも あって当たり前としか思ってなかった」

「なんでぇ~~~??
 私は・・・自分で言うの恥ずかしいけど感謝してる。
 〇くんに優しくしてもらって・・・
 好きなことさせてもらって・・・
 美味しいもん、食べさせてもらって・・・
 〇くんだけじゃなく
 その日を生きさせてもらってることに感謝してる。
 そう思って生きてきてないの?」

「ほ~ やっぱり 心構えがちがうんやなぁ・・・
 おら、そんな・・・感謝なんて・・・
 そりゃ、おまえには感謝してるよ。いつも」

「私は、できた人間じゃないけど
 〇くん、これからはもっと何にでも感謝しよう!」

「うん・・・」 
by rakki_618 | 2017-04-30 18:10 | 旦那のこと

めざせ!笑顔の多い日々


by rakki_618